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ガウディの伝言


 ガウディの伝言 外尾 悦郎 (著) を読みました。
まずはバルセロナに行く前に読んでおくべきだったと後悔。
 外尾氏しか知らないようなガウディのエピソードや
サグラダ・ファミリアの彫刻秘話が満載で、とても興味深い内容でした。
 多くの人が一番疑問に思うのはガウディ亡き後、
どうやって建築を進めているかって事だと思います。
 スペインの内戦で図面や模型は、ほとんど焼けて残っていません。
尚更、疑問に思いますが、ガウディの生前に唯一完成していた
生誕の門とロザリオの間に全てのヒントが隠されているのです。
 
 グニャグニャした彫刻のような建築は、決して適当に作られているのではなく、
全てある法則に基づいて決定されています。
 高さや幅、柱の太さや間隔などは全て75cm or 7.5mの整数倍になっています。
75cmというのは成人の歩幅からきています。
 細かな彫刻に関しては職人達に任せられる訳ですが、
デザインと構造、機能を同時に考えるガウディならこうするだろうと
考え抜いた上で決められていきます。その過程や根拠なども実に興味深い。
 一般的には奇妙な形の教会だなって思われているサグラダ・ファミリアですが、
(僕もそう思ってましたけど)この奥深さはハンパないです。

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