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あと10日

 オヤナノイエの住宅見学会まであと10日となりました。上塗りの漆喰が完了したので、現場はフローリングの養生を撤去し、ほぼ完成形がお目見えです。


CGのままですね。
 施主が友達に見学会の案内をSYNCのURLを添えてメールすると、みんなメールではなく、「なにーあの家!」と電話をかけてくるそうです。いい反響ですねー。

オヤナノイエ 住宅見学会


オヤナノイエ 住宅見学会
所在地:岐阜県関市小屋名673
日時:2007年12月1日(土)2日(日) 午前9時~午後5時
当日はいつでも自由にご覧いただけます。
ご興味をお持ちの方は是非お越しください。
尚、事前に予約をいただけましたら優先的に
ご案内いたします。
詳しくはコチラ

基礎コンクリート


 昨日、基礎のコンクリートを打設しました。
コンクリートは乾燥して固まるのではなく、
水とセメントが化学反応を起こして固まるので、
今日みたいな雨の日はコンクリートにとって恵みの雨です。
 昨日はあえて日が落ち始める午後3時から打設し、
今日の雨を迎えるという天気を読みきった現場監督の判断力と運。
ぴったりとハマリました。さすがです。
 
 現場は天気に左右されがちですが、晴ればかりが
いいって事でもないので難しいですね。

基礎コミュニケーション


 今日はオヤナノイエの基礎の配筋検査です。
 いつも鉄筋を工場で加工する前に、配筋のポイントや
ミスしやすい部分、検査で指摘する部分などを綿密に打合せしています。
 何も言わずに検査当日に「ああしろ、こうしろ」では、
せっかく作業をした職人さんに気の毒ですからね。
 未然に防げるミスを前もって監理者が指摘してあげる事は
とても大切な事だと思っています。
 こうやって現場と密にコミュニケーションを取る事で
間違いも少なくなりますし、次第に設計士の人ならこうするだろうと
現場が自分で考えて動いてくれるようになります。
 ほとんどの問題はコミュニケーション不足から起こりますからね。
最初の段階で、そういったコミュニケーションの基礎を作る事は
スムーズに現場を進めるにあたって、とても重要な事です。
 その結果、配筋検査も大きなミスはなく軽い手直しで済みました。
 明日の午後からコンクリート打設予定。
キレイにコンクリートを打つ為のコツを綿密に指示しておきました。 

アースオーガー


 杭打ちが完了しました。
 設計では「表層改良」と言って、現況地盤にセメントを混ぜて固めるといった
地盤改良方法だったのですが、現況の黒土は酸性が強くセメントが固まらない事が
分かった為「鋼管杭」に変更となりました。
 以前行った地盤調査のデータをふまえ、建物の重さから杭の本数を
割り出し、基礎下に均等に割り振ります。
 専門家とも協議して、今回は34本の杭を打設しました。
 写真の「アースオーガー」という重機で、グリグリ地盤にねじ込んでいきます。
直訳すると「地球穴あけ機」です。地味な作業ですが、スケールはでかい。

いよいよ着工です。



 現場に重機が入り、いよいよ工事が始まりました。
 まずは基礎底まで掘って整地です。残土は南側の庭に入れて、
もともとあった畑土をかぶせました。
 土は入れるのも捨てるのもお金がかかります。
できるだけ土は敷地内で処理する事も、コストを下げる為に大切な事です。
 全体に5cm土をすき取るだけでも、トラック何杯分かになりますからね。
設計GLの設定はコストに大きく影響してきます。
 それからクライアントにも来てもらって、建物位置の確認をしてもらいました。
基本的に図面通りの位置で問題はありませんでした。
 明日は定例&杭の打設です。

長い看板


 工務店と設計事務所の工事用看板を作りました。
 二つを合体させるとタテ50cm、ヨコ3mの長~い看板となります。
 普通、看板を気にして見てくれる人なんていませんから、
「長っ!」っていう単純な形態がアイキャッチになればと考えました。

オヤナノイエ地鎮祭

 昨日、オヤナノイエの地鎮祭が執り行われました。
素晴らしい天気でしたし、子供が産まれた事もあり
とてもおめでたい日となりました。
 神主さんの後ろを走りだすクライアントのご長男。
その通り、今日からスタートです。

スウェーデン式サウンディング試験

 オヤナノイエの家は遺跡調査が無事に終わり、土留め、埋め戻しを経て
今朝から地盤調査を行っています。
 一般に住宅の地盤調査で広く行われている「スウェーデン式サウンディング試験」
SSなんて略したりもしますが、なんでスウェーデン?
 
 ちょっと調べてみました。
 北欧のスウェーデン国有鉄道が1917年頃に不良路盤の実態調査として採用し、
その後スカンジナビア諸国で広く普及した調査を、1954年頃建設省が堤防の
地盤調査として導入したのが始まりだそう。1976年にはJIS規格に制定されました。
 地盤調査にも歴史あり。とても地味な調査方法なだけに納得です。

オヤナノイエ・最終模型

 オヤナノイエの最終模型を作りました。
 内外部とも白と木の仕上げとなります。
面で仕上げを変える事により、一つにつながった空間の中で
視覚的にその場の雰囲気(用途・役割)を感じる事ができるようにしています。
 真っ白で寒々しい空間ではなく、木だらけの暑苦しい空間でもない
‘ちょうどいい感じ’を目指しました。

↑北西面:アプローチ部分のみ、外壁に木を貼っています。ルーバーの奥は中庭。

 
↑西面:西日はいらないという強い意思。横長の窓は水周りです。

↑南西面:南面は北面とは対照的に、全開口サッシでかなり開放的。
     大きなデッキを介して、リビングと庭が一体となります。