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見積開封は昨日

 昨日、オヤナノイエの見積開封をしました。
各社、予想よりもかなり突っ込んできてくれて、かなり予算に近い金額でした。
 大幅な金額オーバーが避けられ、とりあえずホッとしています。
現場説明の時に、僕の話を熱心に聞いてくれた業者が一番安かったというのも
建築はお金ではなく、思いで建てるだなと改めて感じました。
 予算に近ければOKではなく、これから分厚い見積書の内容を確認します。
重複項目や、必要のない物、自分で手配した方が安い物などを整理し
ぜい肉をそぎ落として、より適正価格に近づける作業が始まります。
 ゴールは目前です。コストコントロールがバッチリな設計ができると
気持ちいい!
 建築家は自分の思いがクライアントの予算を大幅に超過した提案をするという
批判が度々ありますが、僕はそうなりたくはありません。
 
 バランス感覚をとても大切にしています。

見積開封は明日

 今朝、クライアントの自宅へは何社かの見積が届いているはずです。
 事務所ではなく、クライアントへ直接届けてもらうのは、
競争入札を公正に行う為、各社の対応をクライアントに
見てもらう為にそうしています。
 本当はすぐにでも見たいのですが、クライアントとの予定が合わず
明日の夜、一緒に開封する事になっています。
 開封結果を予想しながら、すでにその後の作戦をいくつか立てています。
この作戦を考える事がムダに終わればといつも思っているのですが、
なかなかそうはいきません。
 どんな結果でも必ず落とし所があるので、いつもドッシリ構えています。

着心地のいい住宅

 いよいよ明日はオヤナノイエの見積提出日。
 今までの打合せでは、たくさんの夢を語り合ってきましたが、
それを一気に現実へと引き戻してくれます。
 基本的にクライアントからの要望と予算には1~2割の開きがあるものなので、
見積を取ってみて、いつも1~2割予算オーバーしてしまうのは、当然かもしれません。
 コストを下げる為に、あらゆる仕上や工法を考えるのは僕らの仕事ですが、
いい仕上を使えば、いい値段するのは当然ですからね。
 今回もちょっとオーバー気味で見積が出てくるような感じですが、
夢よりも予算が優先されるのも現実です。
 身の丈にあった着心地のいい住宅にする為に、若干すそ直しが必要です。

穴だらけ


 今日でオヤナノイエの遺跡調査が完了しました。
 現場を見に行くと穴だらけ。柱の跡にしてはちょっと多すぎるような
気がしますが、大昔に一体どうなっていたのか、想像力がふくらみます。
 来週月曜日から埋め戻してしまうので、見れるのは土日しかありません。
見たい人には場所をお教えしますので、HPのcontactからメールください。

質疑回答

 今日は見積期間中のオヤナノイエの質疑書の締切日。
見積用に渡している図面に対して、各社が質問のメールを
送ってきます。
 詳細に図面を見て、何項目もの質疑書を送ってくる業者もあれば
全く疑問がないのか、送ってこない業者もいます。
 見積期間の中間に、いつも質疑回答を設けるのですが、
ここで各社の見積に対する姿勢がよく現れます。
 質疑が多い業者は几帳面で、意欲的な印象を受けます。
 しかし、図面を詳細に見れば見るほど、どんどん金額が
上がってきますので、あまり見ないで、予算に合うよう
ドンブリ勘定でお願いしたいという気持ちもあります。

遺跡発掘調査 その後

 今週中に遺跡発掘調査が終わると聞いていたので、
今日寄ってみたら、すでに全体が掘り終わり、ブルーシートで
養生がしてありました。

 全貌が見れずに残念でしたが、一番気になっていたのは
残土に土器の破片が落ちていないかという事でした。
 以前、現場で役所の方と会った時に、記念に一つもらっちゃダメですか?
って聞いたんですけど、日本国民の財産ですからと予想通りのカタイ返答。
 
 幸い残さなくてはいけないほどの、重要な遺跡は出てこなかったので、
記録保存という形で工事をする事ができます。

 道路を挟んで向かいに移植された柿の木。かなり痛々しいです。
ちゃんと根付いてくれるといいな。

見積依頼

 昨日の陽気から一転、雪もちらついて、めちゃくちゃ寒いですね。
昨日との温度差は-15℃だそうです。
 そんな中、オヤナノイエの見積依頼をいたしました。
建設地を説明する時に、何社かの方が遺跡発掘中の現場を知ってみえて、
あーあそこですかー!という感じで話が早かったです。
 目立つ所に建てるんだなと再認識しました。
 せっかく建てるんですから、沢山の人に見てもらえるのはやっぱり嬉しいです。

現場代理人

 昨日はオヤナノイエの最終打合せでした。
次はいよいよ競争入札です。図面総数47枚を何社かの
工務店に渡して見積もりをしてもらい、その中で一番安い業者に
工事をお願いする事になります。
 各業者にはそれぞれ個性があり、見積金額だけが全てではありませんが、
その個性を見極め、どの業者になっても一定水準以上のクオリティを出す為に
設計事務所が現場監理をします。
 設計事務所に頼むと工務店に直接頼むのと違って、
設計監理料が余分にかかるからとよく言われますが、
余分に出すだけの価値は十分あり、簡単に元が取れるくらいの
クオリティが出る事をなかなか分かってもらえません。
 設計監理を分かりやすく言うと、大リーグで選手の代わりに球団と交渉する
代理人のような役割を果たします。
 直接交渉ではなく、プロの代理人を間に立てる事で、松坂選手のように
代理人に支払う報酬の何倍ものメリットが自分に返ってきます。
 この例えは分かりやすいですよね。みなさんも工務店との直接交渉を避け、
プロの現場代理人を立てましょう。

確認申請

 本日、オヤナノイエの確認申請書を提出してきました。
 この確認申請書は、役所にこんな建物を建てますよという事を伝え、
法的に問題ないかなどをチェックしてもらい、OKが出て初めて建てられるという
ほとんどの建築に必要な申請です。
 この申請書は一発で通る事がほとんどなく、必ず何か不備があり、
訂正をしに役所へ行かなくてはいけません。
 (僕は一発で通った人を見た事がありません。)
 毎回一発で通すつもりで書類を作成しているのですが、
未だに結果が出ていません。
 しかし、今回は自信があります!この自信は毎度の事ですが・・・。 

出ちゃいました。




朝一に事務所の電話が鳴り、オヤナノイエの遺跡発掘調査が終わったとの事。
昼に現場を見てきましたが、バッチリ遺跡が出てきちゃいました。
出たら面白いなと思いながらも、まさか本当に出るとは・・・。
今の所、お宝は出てきませんでしたが、縄文土器の破片が80個ほどと、
柱が立っていた跡が出てきました。
テレビや教科書で見た事がある光景をまじかに見れてかなり感激です。
今後は試掘調査から本格調査に切り替わり、建築部分全ての土を掘り返します。
調査が完了したら、埋め戻して家を建てることができるので、
工事ストップなんて事はありません。
何千年も前に建っていた家の上に、新しく家をつくるなんて
とてもロマンチックですね。