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柿の木


↑今

↑昨年夏
 オヤナノイエの敷地に生えている2本の柿の木は
今週末クライアント自らの手で、敷地向かいの土地に移植されます。
 敷地に必ずといっていいほどある、既設の樹木の対処方法は
いつも悩まされます。そのまま残すか、切るか、移植するか。
 今回は敷地のど真ん中。そのまま残す事はできません。
木も生き物ですから、人間の勝手な都合で切ってしまうのは胸が痛みます。
移植するには他のスペースが必要なのと、費用がかかります。
 クライアントに相談すると、迷わず移植しますとの事。
あぁ良かったと胸をなでおろしました。
 新しい土地でちゃんと根付いてくれると嬉しいです。

発掘調査



 昨日からオヤナノイエの埋蔵文化財発掘調査が始まりました。
 地縄で示した建築範囲を幅1m×深さ1mで十字に掘ります。
遺跡の発掘調査なので、重機で掘る事ができず全て人力です。
 大人8人がかりでも1週間かかるそうです。
こんなに大掛かりな事だとは思いませんでした。
 何も出てこない事を祈ります。

3:4:5


 今日はオヤナノイエの敷地へ行き、クライアントと一緒に
建物の輪郭をビニールテープで出してきました。(地縄:ジナワと言います)
 クライアントの感想は、「思ってたより、かなり小さい・・・。」
 いつもの事なんですが、地縄の時点では建物のボリュームが
思っていたより小さく感じるのはなぜでしょうか。
 
 逆に建方が始まると、今度は思っていたよりも大きく感じます。
 何件もやってきているので、この感覚のズレは補正できていますが、
初めて地縄を見るクライアントは、ほぼ100%の確率であのセリフを
おっしゃられます。
 さて表題の3:4:5を聞いて、みなさんは何を思い出しますか?
 なつかしいピタゴラス(三平方)の定理。1:2:√3とかのアレです。
3:4:5を使い、メジャーだけで直角を出してきました。
 まあ、精度は大体です。

自責と多責

オヤナノイエも図面がほぼまとまってきました。
あと1回の打合せが終わると、いよいよ業者見積です。
今までは1つの案件を何人かで手分けして描いていましたが、
全て一人で描いたのは正直初めてです。
久しぶりに描く図面もいくつかあって、なかなかはかどりませんが、
社会人1年生頃を思い出して結構新鮮でした。
図面の不整合もアシスタントを責める事ができず、
全てが自分の責任です。トラブルが起きても全て自責。
自由を手に入れた代償ではありますが、
自分を次のステップへ上げる為に必要な事だと思っていますので、
これから何が起きようとも、不思議と不安はないです。

人を喜ばせる事

 オヤナノイエの打合せはなかなか順調で、
先日打合せした設備スケッチを、あさって設備業者さんに渡して、
正式な図面を書いてもらいます。
 
 どの建築士さんでも設備や構造の知識はある程度持っていますが、
難しい部分は専門家に任せるといった所があります。
 
 お医者さんが内科や外科のように、色々な科に分かれているのと同じです。
建築科、構造科、設備科みたいな。
 
 お医者さんは病気を治し、僕たちは建築をつくります。
 
 どちらも人を喜ばせる事が仕事です。

今夜は打合せ

 今夜はオヤナノイエの打合せ。時間は決まってなくて、
子供が寝てからという事になっています。
 クライアントから連絡があるまで事務所で待機です。
 打合せが進むにつれ図面枚数も増えるので、
おのずと打合せの時間も長くなります。
 今夜も日付をまたぐかも。打合せって基本的にお互いの夢を
語り合う事なので、時間が経つのもあっという間です。
 それまでの準備は大変ですが、本番はとても楽しいです。

遺跡調査

 早いもので、もう1月も終わりですね。今年もあと11ヶ月かぁ。
 「オヤナノイエ」は実施設計も中盤にかかり、次回は設備の打合せ。
平行して役所への申請なども行っています。
 
 オヤナノイエの敷地は昔の集落跡らしく、
工事にかかる前に遺跡調査をしなくてはいけないので、
今日はその申請に行ってきました。
 調査の方は、市の方で無料でやってもらえますが、
もし遺跡が出てきた場合は、地権者が実費で発掘しなくてはいけません。
 
 もし出てきたら困っちゃいますね。お宝ならいいですけど。
隣に最近建った住宅が2軒あるので、多分大丈夫だと願います。
 ただ最近、よく当たるからなぁ。

長ーーい敷地


 現在計画中の案件の敷地測量に行ってきました。
この敷地は南北に長く、間口9m奥行きが40mもあります。(軽トラまでが敷地です。)
 写真右(東側)の2軒の間からは、しっかり採光が取れそうです。
北側が道路でその向こうは山ですから、景観が変わることはありません。
山の緑を眺められる窓を付けよう。
これだけ長いんだから、とにかく長ーーい家にしようかな。
 奇をてらうのではなく、様々な条件から自然に導かれたものは
場にすーっと溶け込み、一番美しい形だと思っています。